「実を言うと皇帝陛下より言伝の数は圧倒的に多いんだ。 ほとんどの言伝はこれだったな。ありがとう、嬉しく思うよ。 俺も言い足りないことやしたりないことが多く、心苦しい。 ただ気持ちはしっかり受け取っていると言わせてくれ。 本当にありがとう。」

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「うん。お兄さんと言われるのは嬉しいな。 無条件で甘やかしたくなる。 だが、洪謙殿よりは一応年下なんだ。 ……いや、君とは十以上離れているがね」

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『初めて見たときから決めてました』

「日頃の鍛錬のおかげかな。 常に若くいるためには頑張らないとね。 内面もそれに負けていなければよいんだが……」

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『カッコイイ！』・『好きです！』

「宮廷ではなかなか聞けない言葉だから、少し照れるな。 ありがとう。すべての気持ちを嬉しく思うよ」

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『眼帯が気になります』

「気になるかい？　……それじゃあ内緒にしておこうか。 そうしたらもう少し俺の傍にいてくれるだろう？」

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『腹筋は自慢ですか？』

「どうも武官服は苦手でね。 できるだけ軽量なものを頼んだら ああなってしまったんだよ。 逆に鍛えるいい理由にはなったけれどもね」

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『慧とのシーンが好きでした』・『慧とどっちが強いんですか？』

「慧は俺にしてみると手のかかる弟みたいなものなんだが。 まあ、一緒にいると楽しいのは確かだね。 ちなみに慧と手合わせをして勝てたことはないんだ。 俺もまだまだかな」

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『是非とも慌てたところがみたいです』

「俺も人並みに慌てたりはするんだけれど、 周囲が周囲だったからね。 慌てたところを見ても幻滅しないかい？ それなら検討してみるが」

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最後に一言

「他、沢山の言伝をありがとう。 俺の話が足りないという言葉がとても嬉しく、 申し訳なくも思う。 何かの機会で語ることができれば、 是非耳を貸してほしいよ」

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