【祇王】
「では、身支度をせねばな。エプロンはないのか?」
【愁一郎】
「必要ないだろう。そんな手の込んだものを作るわけでもないし」
【霖】
「愁ちゃん!! キミはわかってない!!」
【祇王】
「……どこから湧いた」
【霖】
「細かいことは気にしない」
【霖】
「さてエプロンだが、オレが全員分用意させてもらったよ」
【祇王】
「な、なんじゃ、このフリフリは!?」
【高虎】
「ひ、ふ、み……数が足りないみたいですけど?」
【霖】
「フ――それでいいんだよ。
そっちはキミたち用だからね」
【愁一郎】
「俺の方を見るな。 あっち行け」
【霖】
「ああ、冷たい、冷たいよ、愁ちゃん。
でもその冷たさがたまらなく心地いいよ♥」
【霖】
「愁ちゃんには……はい、これをあげよう」 |