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健「……沙耶に怪我はない?」

沙耶「わたしは大丈夫です」

健「……よかった」

健さんの口元が微かに緩む。
その表情を見ているうちに、
涙があふれてどんどん視界が曇っていく。

沙耶「健さん、本当に馬鹿ですよ。
   自分がこんなにボロボロになってるのに、
   わたしの心配なんかして……」

健「……そっか、俺は馬鹿か。
  なんとなくわかってたような気はしてたけど、
  改めて言われるとやっぱりショックだな」