愁一郎「お前は頑張り過ぎだ」
わたしの目を見ながら、心配そうに言う愁ちゃん
沙耶「そ、そうかな……。
確かに手を抜いているつもりはないけど、
かと言って無理してるわけでもないよ……」
愁一郎「そうは言っても……いや、止めておこう。
本人がそう言うのなら、
俺はとやかく言わないでおく……」
愁一郎「その代わり、自分で無理だと思ったら、
その時は仕事なんか俺に任せて、
しっかりと休むんだぞ」
真面目な顔で言う愁ちゃん。
沙耶「あっ……」
わたしは少し、どきっとした。
こんな場面、いつもの愁ちゃんだったら、
無理にでも休めと言うところである。
しかし今日は、
わたしの自主性に任せてくれたのだ。
沙耶「愁ちゃん、ありがとう」