沙耶 「そ、そういえば、三月三日は愁ちゃんお仕事?」 愁一郎 「いや、休みの予定だったはず。どうかしたのか?」 沙耶 「どうかしたのかって……その日は、」 愁一郎 「ああ、ひな祭りか」 愁一郎 「この家にはひな人形なんてないから 買いに行かなきゃな」 沙耶 「いやいや、ひな祭りの日だけど、もっと大事な お祝いごとの日でしょう?」 愁一郎 「え……節分も終わったし、初午も終わってるはず。 何か、あったっけ?」 沙耶 「もう……三月三日は愁ちゃんの誕生日でしょ?」