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千世
「あの、兄さん……やっぱり止めますか?」
耀
「止めない。する。しよう。……して下さい」
千世
「ど、どうでしょうか?」
耀
「い、いいんじゃないかな?」
耀
(やばい。予想以上にやばい。
いい匂いがするいい匂いがするいい匂いがするっ)
耀
(目ぇつぶっとこ。目に毒なものがいつも以上に
近くにあるからな)
千世
「もう寝ちゃった」
耀
(寝てないけど……まぁ寝るつもりだから、いいか)
千世
「…………」
千世
「ゆっくり休んで下さい」
兄さんが私にいつもしてくれるように頭を撫でる。
少し猫っ毛な兄さんの髪の毛が手のひらに触れて
気持ちがいい。
千世
「私、無茶しないように気をつけます。
だから、兄さんも無茶はしないでくださいね」
耀
(小さい子に言い聞かせるみたいに言ってる。
これじゃ、いつもと逆だ)